斉藤俊秀(藤枝MYFC)
1973年4月20日静岡県出身。
清水東高→早稲田大学→清水('96)→湘南('07〜)→藤枝MYFC('09〜)
フランスW杯日本代表
現在、IT企業(Jプレイヤーズ社)役員兼藤枝MYFC監督兼選手
Jプレイヤーズ
http://jplayers.jp/
藤枝MYFC
http://myfc.jp/
斉藤俊秀(藤枝MYFC)
1973年4月20日静岡県出身。
清水東高→早稲田大学→清水('96)→湘南('07〜)→藤枝MYFC('09〜)
フランスW杯日本代表
現在、IT企業(Jプレイヤーズ社)役員兼藤枝MYFC監督兼選手
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レッズが首位争いをする理由 〜個人×組織〜
ちょうど半日前にカンプノウで行われたCL準決勝の再現のようであった。
圧倒的にボールを支配するバルセロナがレッズ、組織的な守備からのファストブレイクを狙うチェルシーがエスパルス。
両チームのメンバー表から推測するにフォーメーションは双方4-4-2。
ただし、レッズは原口がウイング気味にワイドに構え、ポンテは中に絞り気味でプレーすることが予想される。
また、ポンテが絞った中盤右のスペースには山田直が入り、エジミウソンを1トップに2列目に3人を配置する4-2-3-1と推測された。
実際、レッズがメンバー表記の通りにポジションをとったのはキックオフの時だけだった。
明確に4-4-2のフォーメーションを堅持しダイヤモンド型の中盤を構成して試合を組み立てるエスパルス。
2トップこそ原が両サイドにやや流れ気味でプレーするが、中盤は綺麗にダイヤモンド型を保つ。
それとは対照的にレッズのフォーメーションは非常に流動的だった。
システムを論ずるのが無意味な程に。
そんな彼らの流動性は何ゆえ生まれているのか。
今回は彼らのスタイルがどういった要素を基に築かれているのかについて考察してみたい。
(1)両サイドバック(以下SB)
両SB(山田暢と細貝)のポジショニングにより、4バックが2センターバック(闘莉王、坪井)にも3バック(CB+鈴木or阿部)にもなった。
ウイングのように、時にはボックス型のミッドフィルダーかと錯覚するくらい中でプレーすることがあった。
後半、ペナルティエリアの少し手前で中に切れ込んだ山田暢から、やはり中に入っていた細貝にパスを出したシーンは衝撃的だった。
何故なら、 まるでポンテと山田直が見せるようなパス交換を両SBがしていたからだ。
(2)2ボランチ(鈴木、阿部)
昨シーズンまでの先入観もあり、基本的には鈴木がアンカー。
阿部はより攻撃的な役割を担っていると予測していた。
もちろん両SBが攻撃参加している時には、鈴木が2CBの前にポジションを取りフォアリベロとして3バックを形成し、あるいは、闘莉王が相手に脅威を与える効果的なオーバーラップを仕掛けた時には、坪井とともにCBとしてバランスを保っていた。
事実、先制されたレッズが一点を返すまで、カウンターからのピンチを鈴木が何度も水際で防いでいた。
しかし試合が進むにつれ、徐々に今季の変化に気が付いた。
サイドチェンジだけでなく攻撃時にショートパスでボールに絡み、気が付けば相手ペナルティエリア付近まで侵入していた。
特に後半、相手陣内でのスローインで前方に走りこんでボールを受けた攻撃意識の高さには驚いた。
鈴木が高い攻撃意識をもって相手を揺さぶることにより、元来、攻撃センスのある阿倍の攻撃力もさらに生きてくる。
1点目の大勢を決めたエジミウソンにラストパスを送ったのは阿部であった。
阿部は後半にも、左からのクロスにヘディングで飛び込み、結果はバーを越えてしまい得点にならなかったが、FWもしくは中盤2列目のようなプレーぶりであった。
鈴木も阿部も、一人何役もこなすボランチのスタイルを体現していた。
(3)3ファンタジスタ(ポンテ、山田直、原口)
基本的にポンテはセンターに位置し、原口は左サイドからしなやかなドリブルで中に切れ込む特徴が見受けられた。
ただし、原口は左サイドに張っていたかと思えば、2点目のように右サイドでの起点となったり、交代直前に魅せた見事な中央突破であったりと、高い位置で自由自在にプレーしていた。
山田直に関しては、イニエスタのようにチャンスメイクをし、アンリのような得点を決め、さらに、後半、啓太と阿部が高い位置を取っていた時、二人の後ろでまるでアンカーのようにバランスをとっていたことにも驚かされた。
まさか、本来ボランチである二人の後ろに山田直がポジションを取るとは思ってもみなかった。
まさに神出鬼没という言葉がぴったりであった。
チャンスとみるや二点目のように決定的なラストパスを受ける位置に入ってきて、なおかつ技術的にも高度なカットインからのシュートを事も無げに決めてしまった。
相手を背負ってボールを受けたり、先ほど述べたように味方のポジションを把握した上でアンカーになったりと、本当にサッカーの申し子とも言える素晴らしいプレーを繰り返していた。
(1)から(3)でわかるように、初期設定のポジションはあるものの、試合展開や相手の状況によって11人が1つの大きな生き物のように連動しながら動いていた。
一試合を通して、4−4−2が4−2−2−2から4−2−3−1へ、また3−5−2から3−6−1にも2−4−3−1にもなった。
このことは選手たちがポジションやシステムにとらわれず、オートマチックにプレーしていることを意味する。
実際のシチュエーションに沿ってプレーを振りかえってみよう。
前線で張ることよりも左サイドからのカットインが武器である原口にパスが渡った場合、右SBの市川が対応した。
この時、原口に連動して細貝がオーバーラップすることにより、マルコス・パウロを引き寄せた。
すると、前述の通り、鈴木か阿部のどちらかが深い位置まで侵入してくるので、中盤の頂点である枝村が下がって守備に追われる。
また、ポンテが中央にいるので、1ボランチの伊東がそこをケアする。
エスパルスからみると、すべてが相手への対応を優先している結果になってしまい、ボールを奪っても攻め手が足りない状態にさせられていた。
ここで注目すべき点は、前線がエジミウソンが1トップになっていたこと。
もう1つは、山田直の主導権を握る強気な位置どりであった。
原口がサイドに開き1トップになったことで、組織的な守備を敷くエスパルスの両CBは、二人でエジミウソンを見るような状況になっていた。
よって最前線で、エスパルスの二人のCBをとどまらせていた。
また(3)でも述べたが、山田直は逆サイドに残ることなくボールサイドに積極的に関わってきた。
MFの一人が逆サイドでバランスを取りながら展開を待つチームが多い中で、山田直のポジショニングにより、左サイドMF山本のポジショニングに大きな影響を与えた。
コレクティブなゾーンディフェンスのため、また山田暢が虎視眈々とサイドチェンジのボールを受けるタイミングを狙っているために山田直のマーキングフォローをすることができなかった。
この2つの原因が、中盤での数的優位を作りゲームを支配した顕著な事例である。
よって、さらにもう一人のボランチもサポートに入ることができる。
すると後半であれば2トップの一角岡崎が戻る。
それでも中盤の数的優位は変わらず、トップに残っているヨンセンに対しても、闘莉王と坪井で2対1の状況を作り、センターラインを越えるくらいの高いラインをとっても余裕を持って対応できたのであった。
具体的な例として1トップ気味にプレーしたエジミウソンと神出鬼没な動きをした山田直の位置取りをみてみよう。
まずエジミウソンだが、前述した通り、メンバー表ではトップの原口が、実際には左サイドでプレーした。
したがってレッズはエジミウソンの1トップとなる時間帯が増えてくる。
それに対してゾーンで組織的な守備を敷くエスパルスは両CBが二人でエジミウソンを見るような状況になっていた。
これは、二人のCBをエジミウソンが一人で引き付けていたとも言え、結果的にレッズの他の選手にスペースを与える効果を生んでいた。
鈴木などが積極的にゴール前の仕事に絡んでこれたのも、こういった双方のバランスゲームの果てに成り立っているといえるだろう。
一方、山田直だが、(3)でも述べた通り、逆サイドに残ることなくボールサイドに積極的に関わってきた。
MFの一人が逆サイドでバランスを取りながら展開を待つチームが多い中で、自在に動き回る山田直のポジショニングは対面の左サイドMF山本のポジショニングに大きな影響を与えた。
山本が受け持つゾーンを出たり入ったりする山田直に対し、あまり追いかけすぎると、今度はその後方から山田暢が虎視眈々と上がってくる。
したがって自由に動く山田直をマーキングフォローすることができなかった。
つまり、エジミウソンに対して二人の選手がケアしている一方で、山本が二人の山田を相手に数的不利な状況を強いられるような展開が局所、局所で起きていたのだ。
上記のような局地戦での見どころに加え、今のレッズの良さを象徴するようなポイントも2つあったので挙げておこう。
(1)相手を自陣に入れない
特に後半、2点目を献上するまで、イニシアチブをとってショートパスを中心にゲームを支配し、エスパルスを自陣に閉じ込めているシーンが長い時間見られた。
攻撃は最大の防御なりの真意をチームとしてピッチで体現していた。
メインスタンドにいた私からは、GK都築を除き、10人がずっと赤く染まったサポーター側のハーフコート(52m×68m)の中でサッカーをしているように感じ、まさに圧巻であった。
またエスパルスにボールを奪われても、センターラインから自陣エリアに進入させないことを一つの約束事にしているかのようで、未然にカウンターを防いでいた。
(2)ボールを奪われた時の切り替えの速さ
ボールロスト時の素早いリアクションは今や世界標準となっており、昨シーズン辺りからはプレミアでもその傾向が顕著だ。
ロナウド、ルーニーはボールを奪われたら鬼の形相で奪い返そうとし、トットナムのキーンと当時在籍していたベルバトフも当然のように素早い切り替えをしていた。
2004〜2005シーズンからモウリーニョが指揮したチェルシーを筆頭に、洗練されたコレクティブな守備をするチームがリーグを席巻してきた背景からも、ボールロストしてもすぐに奪い返せばビッグチャンスになることが逆転の発想で生まれてきたと言えよう。
特にペナルティエリア付近での仕掛け(ドリブル、パス)でボールを失っても、レッズの選手がすぐにボールを奪い返していたシーンを何度も見た。
システムに縛られずボール保持者に対して何人もの味方のサポートがあるため、相手より数的優位を作り結果的に奪われたとしても、次の段階では二の矢、三の矢としてボールを奪い返してしまう。
久々に見応えのある面白いゲームを観戦した。
劣勢に耐え最後まで諦めずに追いついたエスパルスも見事であった。
昨シーズンまで、強烈な個に依存するスタイルであったレッズに、就任してからまだ4ヶ月でこれだけクオリティの高いサッカーを浸透させたフィンケ監督の功績は計り知れない。
もちろん、ベースには選手一人一人の高い能力がある。
しかし、個人能力だけで片付けられない最先端の組織的サッカーを披露した。
あのエジミウソン、ポンテがボールを奪われるやいなや、直ちにボールを奪い返そうと切り替える。
またピッチ上の選手、誰一人として奪われたことに不満やアピールをせず、誰もが当然のように一心不乱にボールを奪い返そうとしていた。
スタンドから感動すら覚えた。
レッズは現時点で失点もリーグ最小、勝ち点でもトップタイで首位争いを演じている。
その理由の一端に個人能力とは直結しないひたむきさ、意識の高さがあることを今回はスタンドから目の当たりにした。
藤枝MYFCが何よりもまず見習わなければいけないことである。
日本最高峰の選手たちですら疎かにせずやっていることを、我々がやらなくて良いわけがない。
ましてや技術、戦術以前の意識一つで誰にもできることなのだから。
【たかがゴールキックされどゴールキック】
〜ハードワークの真の意味〜
「前半ゼロ!」
優勝するチームや常勝チームにおいても、ピッチやドレッシングルームで良く発せられる言葉である。
野球であれば先発ピッチャーが5回まで無失点に抑え試合を作ることに近い。
先発が試合を壊さないことが試合の流れを引き寄せることは言うまでもない。
サッカーにおいても、特に守備陣が前半(失点)ゼロを意識するのはゲームを作るという面では全くもって同じである。
第7節を迎えるまでまだ勝ち星のないレイソルが、2連敗で迎えたエスパルス戦。
0-0で前半を折り返した展開に私はレイソルの吉兆を見出だした。
5節アウェイ広島戦、前節ホーム名古屋戦ともに1点のビハインドで後半を迎えたことを考えると、アウェイの地で前半をイーブンで終えたことの意義がよりクローズアップできる。
そして、相手のミスを見逃さずフリーキックを奪った菅沼の素晴らしいプレーから遂に試合が動き出した。
レイソルにとっては大宮戦以来3試合ぶり、待望の先制ゴール。
決めたのは相変わらずFW顔負けの得点力を持った古賀。
敵地で初勝利を手にする可能性はかなり高まった。
しかし荒天の中、古賀の得点からしばらくして、私が見出だした吉兆は脆くも崩れ、エスパルスに追い付かれるのは時間の問題であると確信せざるを得なかった。
スタンドからもはっきりとわかる両チームの決定的な相違を発見したからである。
それはルーズボールにも近いゴールキック、もしくはゴールキーパーからのロングキックに対する意識の温度差である。
もちろん強い向かい風の影響はあったが、菅野のキックに対して誰も反応せず相手にフリーで処理されている場面が何度も見受けられた。
イングランドのスタジアムで、マイチームの選手が誰もボールにチャレンジしないシーンがあれば、サポーターは間違いなく「Come on!」と絶叫する。
「戦え!」と。
エスパルスで5年間ともに戦い薫陶を受け、レイソルでも指揮をとったスティーブ・ペリマンは、ゴールキック一つをとっても緻密な戦術をとり、絶対に油断させなかった。
時に、拮抗した試合では「ゴールキックを征するチームが勝負を征する。」とまで言い切った。
向かい風の後半、そんな意識の差は如実に影響を及ぼしはじめる。
特に勝利を意識し始めた時間帯からは顕著であった。
事実、岡崎のゴールにつながるファーストプレーは、レイソルのゴールキックに難なく対応した青山のヘディングから始まっている。
エスパルスはマイボールの際も西部からのキックに対して、一見明らかなミスマッチとも思える岡崎と古賀の競り合いを何度も試みていた。
落下地点予測と身体の入れ方が巧みな岡崎は、古賀に対して恐れをなさず競り掛ける。
勝てなくとも完全に競り負けることは少なく、時にタイミング良く競り勝ちチャンスを作っていたのだ。
岡崎のゴールの後は、それに拍車がかかり菅野からの前線へのキックはほとんどエスパルスに制空権を支配されていた。
唯一、ロスタイムに入ってインターナショナルを肌で知る男、澤昌克が投入されると、レイソルの意識が少し変化した。
終了直前、菅野からのボールに澤が果敢に競り勝ち、ポポのシュートにまでつなげるシーンもあった。
しかし、このプレーはルーズボールを征する重要性を改めて証明することにはなったが、試合の結果を変える程の時間は残されていなかった。
ではそのゴールキック(マイボール)の基本戦術とはどんなものか?
(1)ヘディングの強い相手センターバックを避け、サイドバックのポジションにフォワードを位置取りさせる。
(2)ストレートボールでなく、サイドを狙った角度のあるボール。
ピッチを少しでも横切るボールを蹴ることによって、味方が相手に身体を預けられることを避け、競りやすくするのはもちろん、相手のクリアを困難にする効果がある。
かつて、アントラーズのFW長谷川祥之選手がサイドライン近くにポジションを取り、ゴールキックに対して斜めに走り込んできた時には無類の強さで制空権を掌握し、手を焼いた記憶が今でも鮮明に残っている。
(3)(1)のフォワードのポジションを基準に全体がコンパクトな陣形を取る(同サイドに寄る)。
全体がコンパクトなポジション取りをすることで、競った後のルーズボールに素早く対応することができる。
(4)(1)、(2)、(3)に基づいて、必ず競りに行く(相手にフリーでプレーさせない)。
(5)風向き、GKのキックの飛距離、味方フォワード、相手ディフェンスとの力関係によってアドバンテージがある場合は、(1)(2)(3)の限りではない。
上記の様に、たかがゴールキックであっても多くのことを意識しなくてはならない。
時に味方のゴールキックを全く見ていない選手を目にすることがあるが、「オフザプレーの時もスイッチオフ(意識をオフ)するな!」とは、ペリマンに口酸っぱく言われたものだ。
マイボールのゴールキックから一気にピンチに陥ることがある。
反対に、相手のゴールキックからワンプレーでシュートまでいくこともある。
青山のヘディングから岡崎→ヨンセン→原と経由し岡崎のゴール。
もし、あのゴールキックで青山を避けていたら?
誰かが競り勝てなくとも青山に抵抗していたら?
サイドからの崩しや枝村、藤本の二列目が絡む攻撃には粘り強く対応していただけに、悔やまれる失点であった。
前節、前々節と違い、レイソルが前半を0-0で折り返したことは、アウェーでの勝ち点1を得た大きな要因であった。
しかし、あと勝ち点2を得るためにはゴールキックの時ですら高い意識を保ち、チームとして戦略的に行う必要があった。
勝利への近道は意外にも単純なところに隠れている。
相手と競り合うという基本はもちろん、例えオフザボールになっても意識を切らさない。
これこそがハードワークの真の意味である。
ゆえに、「たかがゴールキック、されどゴールキック」なのである。
この教訓はインターナショナルにおいても、サッカーをプレーするどのカテゴリーにおいても通じることである。
少年プレーヤーはもちろん、観戦がメインの方々も、何気なく見過ごしがちなプレーを改めて探求していくと新しい発見がきっとあるだろう。
そしてそれはサッカー観をさらに深めていくことに繋がるはずだ。
藤枝MYFCにおいても昨日のトレーニングで早速、ゴールキック等リスタートプレーの基本戦術確認を行った。
ゴールキック一つでさえも高い意識で取り組める集団を築いていかねばならない。
オフザプレーにおいても高い集中力を保つ。
そのためにもオンザピッチでのトレーニングだけでなく、オフザピッチからセルフマネジメントを怠らず、自覚を持った行動をしなくてはならないと改めて感じさせられた。
いよいよリーグ開幕戦が5月17日に決定し、現場レベルでも少しずつ緊張感が高まりつつあります。
世界の釜本総監督の下、私が藤枝MYFCのヘッドコーチとして現場を仰せつかり約2ヶ月近い月日が流れました。
藤枝の方々、全国のオーナーの方々に支えられゼロからのスタートの中でも、大変充実した日々を過ごして参りました。
土のグランドで砂まみれになり、雨の日にはずぶ濡れになりながら藤枝総合運動公園や蓮華寺公園を疾走しました。
シャワーはもちろんドレッシングルームもなく、水道水でのどの渇きを癒すといった環境の中でも、藤枝MYFCの歴史を背負った選手たちは、まるで雑草のように逞しく、そして藤枝MYFCの一員であることの誇りと感謝の気持ちを抱きながら、謙虚にひたむきにトレーニングを積んできました。
これまでも4試合のプレマッチを実施することができ、お忙しい中、我々と練習試合を組んでいただいて心から感謝しております。
いよいよ、5月17日からスタートするインシーズンに向けて、カテゴリーが上の格上チームとのプレマッチが始まります。
県リーグ一部に所属する藤枝MYFCと対戦していただけることを大変光栄に思います。
相手の胸を借りて、素晴らしい成果をあげる所存です。
今日まで選手たちとともに汗を流しながら、またコミュニケーションを取りながら一人一人の可能性を見極めてきました。
サッカー王国静岡のチームで、津島、曽根宏文、牧野の元Jリーグ経験者、新沼主将を始め多くの大学、高校強豪チームの出身、さらにキャプテン、レギュラー、選抜経験者、門田のような強豪フットサルチームの現役中心選手など、素晴らしい才能と肩書きを持った選手が集まったチームです。
原田や幸島のようにトレセンや高校でサッカーを指導している貴重な頭脳を持った選手もおります。
オーナー投票で入団した松村、土佐、山田祐、ゴメスはもちろん、どんな時も必ず練習に参加する島野吉記や下山は、ここ2ヶ月近いトレーニングの成果もあり驚くほどの成長を見せております。
松永や須藤のようにトレーナーがいなくとも怪我をしていながら別メニューのリハビリのために練習に参加し、片付けやボール出し、レフェリーを買って出てくれたりとチームを支えてくれ本当に感謝しています。
もちろん、人生において欠かすことのできない仕事を選手たちが日々全うしている中で、限りなく少ない自由な時間に自主トレーニングで自分を追い込んでいる姿勢は、プロ顔負けの意識の高さで本当に頭が下がります。
私は、この素晴らしい選手たち、人間の集まった藤枝MYFCを今までどこにも存在しなかった唯一無二のチーム、クラブにしたいと強く思っています。
この想いを実現するためにも、地元の皆さんと全国のオーナーの皆さんのお力をいただきたいです。
それができるのが、藤枝MYFCです。
藤枝MYFCにしかできない新たな可能性を選手、クラブ、オーナー、サポーターの皆さんで創造していきましょう!
「勝負は前半にあり」
序盤の展開を見る限り、誰がこの結末を予測しただろうか。
2連勝中、ナビスコカップを含めると公式戦3連勝中のエスパルスが勢いそのままに立ち上がりからゲームを支配する。
一人一人の出足も良く追い風の影響もあり、25分過ぎまではほとんどジュビロ陣内でサッカーが行われていたと言っても過言ではなかった。
長谷川監督がどっしりとベンチに腰を据えていた姿からも、送り出した選手たちへの確かな信頼が感じられた。
一方のジュビロ、今シーズンまだ勝ち星がないことからも、明らかに受け身に回っていた。
ましてや、合流間もない新加入のイ グノが初スタメンと連携不足の感も歪めなかった。
立ち上がりから何度か柳下監督がサイドライン近くまで赴き、盛んに指示を送っていたことからも、エスパルスサイドとは対照的にチーム状態を象徴する光景であった。
しかし、徐々にジュビロがエスパルスのリズムに慣れ、前半30分辺りから少しずつジュビロがエスパルス陣内でプレーする時間が増えてきた。
なぜあれほどまでエスパルスのワンサイドゲームになりかけていた試合が、前半の終盤には拮抗した試合になったのか?
要因としては3つ挙げられる。
@エスパルスのシュートが内容と比例せず少なかったこと。
A両チームのFWの動き出しの違い。
B山本真希のFKを防いだ川口のスーパーセーブ。
@に関しては、前半ジュビロを圧倒した中でヨンセン、岡崎の2トップが放ったシュートは岡崎の1本のみ。
Jリーグ屈指の高さを誇るヨンセンの存在はもちろん、3試合連続のヘディングでのゴールを決めていた岡崎のインパクトも強かったのか、チームとしてサイドからのクロスに固執している嫌いがあった。
前半の攻勢時に、私から見てシュートを打てると感じたルーズボールを、ヨンセンがボールコントロールを選択したプレーが象徴的であった。
そのため、挨拶がわりのシュートはもちろん、思いきりの良いシュートも岡崎の1本しか見られず、私がかつて対戦したエムボマ、フッキのようなディフェンダーが一瞬たりとも油断することのできないシュートへの拘りを感じることができなかった。
サイドからのクロスに意識がとられ過ぎ、強風の影響も手伝ってピンポイントで合いづらく、故にFWのシュート意識も削がれてしまっていったと言える。
Aは@ともリンクするが、ジュビロがチームとして上手くパスが回せない中で、前田、イはエスパルスディフェンスラインの裏へ積極的に抜け出そうとしていた。
例えオフサイドになろうとも。
前半、右サイドで駒野がルックアップした時に前田がエスパルス守備陣の裏へ走ったがボールが出てこなかった。
その時、前田が激しく怒っていたのが特に印象的だった。
その効果もあり、前半の終盤には少しずつエスパルスのディフェンスラインが深くなった。
ロングボールからクリアが小さくなったボールを拾い、右ペナルティエリア外側から前田のクロス、左サイドからもチャンスを作って前半を折り返した。
シュート数については前田、イともに0だが、後半爆発するための下地は完全にでき上がっていた(後半:前田2本、イ4本、前田1得点2アシスト、イ2得点)。
一方のエスパルスは、確かにヨンセン、岡崎ともにキープ力があり、ヨンセンへの楔からサイドへの展開、サイドに流れた岡崎が起点となり試合を優位に進めていた。
しかし、裏へ抜け出す動き、ジュビロディフェンスラインを壊すべく裏へのフリーランニングが少ない印象があった。
横無尽ではあったが縦横無尽ではなかった。
裏への動き出しが少ないため、ジュビロ守備陣が押されながらも守るゴールを背にし自分たちの目の前に敵を置いての対応を繰り返すことにより、時間の経過とともにエスパルスのリズムに慣れてきたと理由付けができる。
経験上、DFにとって例え相手の流れであっても味方GKが後ろに控えるような守備、あるいは、守備側のリズムでのクロス対応を繰り返すことによって恐れよりもむしろ一種のハイテンションな状態になり、相手のどんな攻撃をも跳ね返すことができたものであった。
よって、前半終了時には、選手の表情からもエスパルスには閉塞感が漂い、ジュビロは落ち着きを取り戻した印象を持った。
サッカーではたった1つのプレーが試合の流れを180度変えてしまい、相手のそれまでのプロセスをすべて意味のないものにしてしまうことがある。
Bに挙げた川口のグレートセーブがまさにそうで、試合のターニングポイントにもなったプレーであった。
エスパルスに閉塞感が漂いはじめた前半30分という時間帯にこのプレーが出たことで試合の結末は、万人が思い描いたシナリオとはまったく違う方向へ動き始めた。
エスパルスにしてみれば、あのシーンでゴールが決まっていれば間違いなく勝利を手中に収めることができただろう。
川口のセーブがそれまで劣勢だったジュビロに勇気を与え、立ち上がりからの苦しい試合展開が決して敗北に向かっているのではなく、むしろ劣勢を乗り越えた先には勝利が待っているという強烈なメッセージともなった。
日本代表としてチームを勝利に導いた数々の伝説的なミラクルセーブや1996年アトランタ五輪でのマイアミの奇跡など、稀有な才能を持った彼だからこそ、この試合でのビックセーブも勝利を決定付けたプレーといっても過言ではない。
結局、ヨンセンと岡崎は後半シュートを1本も打てなかった。
チーム全体としても、前半2本しかシュートのなかったジュビロが後半だけで12本、前半5本のシュートを放ったエスパルスが後半3本と、後半は完全なるジュビロのワンサイドゲームとなった。
このように振り返ると、後半のスコアは決して偶然でなく必然であったと断言できる。
手詰まりの状態になってしまったエスパルスに対して、0−0で折り返したことをプラスに捉えたジュビロ。
後半は完全に試合を自分たちのものにした。
エスパルスにはこれまで失点が少なかった故の脆さがあった。公式戦6試合で内5試合が失点0。そこに落とし穴があった。
確かに失点0のゲームを続けることは守備に重きを置く選手にとっての勲章でもあり、対戦相手に勝ちにくい印象を与える効果も絶大である。
ただし、最近のマンチェスターユナイテッドしかり、失点0を続けてきたチームが一度崩れると意外と脆さを露呈してしまうことがある。
サッカーの不思議なところでもあるが、たった一つの失点が精神的に過剰な影響を及ぼすものである。
時に2−1などのスコアを経験していた方が、どんな状況下でも対応できたものであった。
ターニングポイントになった川口のビッグセーブ、後半立ち上がりの右サイド太田の突破からのビックチャンスがエスパルスディフェンス陣の更なる動揺を誘い、この2つのプレーが伏線となり、ジュビロが先制した時点で完全に止めが刺された格好になってしまった。
今後は自分たちのプラン、勝利の方程式が崩れた時の強かさ、反発力に期待したい。
ジュビロは狙い通りの試合ができたかと言えば、まだ疑問符が残る。
イ グノの加入が怪我の巧妙といったところ。
出場停止であったチーム得点王ジウシーニョとどのように融合するかという課題も残る。
しかし、4月4日に観戦したFC東京戦と比較すると雲泥の差で、試合に対する強い想いが伝わってきた。
イの活躍は特筆に値するが、西の存在感も際立っていた。
彼のボールキープ力、リズムを変えることのできる才能に目がいきがちだが、プレッシャーをかけるタイミング、時に自分一人で相手に圧力をかけるプレーは見事であった。
エスパルスが徐々に勢いを失ったのは彼の力もあっただろう。
次節、エスパルスはホームアウスタにレイソルを迎える。
ジュビロはアウェーで京都サンガとの一戦。
両チームにとって非常に大切な試合になる。
エスパルスはメンバーを変更して修正を図るのか?
ジュビロはジウシーニョをどのように起用するのか?
互いにデリケートな一週間を過ごすことになるが、どのようにチームマネジメントをして試合に臨むか、監督の腕の見せどころに興味が尽きない。
試合から感じたことは、組織を壊す動き出し、言い換えれば相手のバランスに動揺を与える攻撃の重要性を感じた。
足元だけのプレーに終始してはいけないことを改めて感じた。
裏への動き出しは、相手をも動かすことになる。
よってバランスが崩れギャップが生まれるのである。
自分たちから正攻法で攻撃を仕掛けることは言うまでもないが、時に相手のディフェンスを試す、言い換えれば、相手の守備組織を壊す狙いを持つことが必要だと痛感した。
試合展開や経過時間を踏まえ、どこから仕掛けるのか、どのタイミングで仕掛けるのか、狙いを成功させるための布石は必要か、といったことを考えながらプレーできたら理想的である。
今回感じたことを藤枝MYFCにも是非活かしていきたい。
今日はクロカンに行ってきました。
今日のコースは、梶原山〜一本松〜柏尾峠。
静岡は他にもいくつかのコースがあり、本当に自然に恵まれています。
柏尾峠で出逢った78歳の青木さんは、ご年配になられてから日本中の山々を登頂された物凄いご経歴をお持ちでした。
今もスイミングでは2kmも泳ぐそうです!
青木さんのお話を伺って、自分はまだまだヒヨッコだと痛感しました。
またお会いできる日を楽しみにしています!
みなさん、こんにちは!
藤枝MYFCの齊藤俊秀です。
36歳を目前にして記念すべきブログデビューとなりました!
春はお別れの季節でもありますが、僕はそれ以上に新たなスタートの季節だと思います。
だんだん暖かくなり、景色が明るく映える春は大好きです!
藤枝MYFCも先月からスタートを切り、選手スタッフの頑張りで日々成長中であります。
これからもよろしくお願いしますm(__)m