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2009/12/29  23:14

[12.29 天皇杯準決勝 G大阪2-1仙台 国立]

 天皇杯準決勝が29日、各地で2試合が行われ、東京・国立競技場ではカ゛ンハ゛大阪−ヘ゛カ゛ルタ仙台が対戦。G大阪はFWルーカスが前半3分の先制弾、後半20分の勝ち越し弾の2得点と活躍し、2−1で勝利。2年連続で元日の決勝に駒を進めた。

 快進撃を続けていた仙台は、後半13分にFW中原貴之のゴールで一度は同点としたが、個人能力の高いG大阪に振り切られた。


 前回覇者のG大阪は、GK藤ヶ谷陽介がインフルエンザのために欠場。代わりにGK木村敦志が公式戦プロ初出場を果たした。システムは4−4−2でDFラインは右から出場停止の加地に代わり安田理大、中澤聡太、山口智、高木和道が入り、ボランチは明神智和と遠藤保仁、攻撃的MFは橋本英郎と二川孝広が務めた。2トップはルーカスと山崎雅人が組んだ。

 対する仙台はCBの渡辺広大が出場停止のため、代わりに今季限りで退団するDF木谷公亮が入った。システムは4−4−2でGKは林卓人、DFラインは右から菅井直樹、エリゼウ、木谷公亮、朴柱成が入り、ボランチは富田晋伍と千葉直樹、攻撃的MFは関口訓充と梁勇基が務めた。2トップは中原貴之、中島裕希が組んだ。元日本代表FW平瀬智行は左手舟状骨を手術したため欠場した。

 開始3分、いきなりG大阪が先制した。右サイドからDF安田がクロスを上げる。一度は仙台GK林がパンチングで弾いたが、そのこぼれ球にFWルーカスが素早く反応。華麗なオーバーヘッドキックを繰り出して先制した。

 試合は大方の予想通り個人技に優るG大阪がパスをつなぎ、中盤を支配した。ボランチの遠藤、FWルーカスらがボールに絡み、仙台を押し込んだ。

 対する仙台は、持ち味の運動量を活かしG大阪にプレスをかけ続けた。体を張って、追加点を食い止めようとした。攻撃面では関口と梁を中心にサイドから攻めようとするが、バイタルエリアで効果的な崩しができない。中島と中原の2トップになかなか当てることができなかった。

 前半はG大阪ペースで試合が続くが、仙台も粘りをみせ決定機が生まれない。反対に終盤、仙台が少しリズムをつかんだ。前半38分には右クロスをファーサイドでMF富田が受け、シュート。遅かったため寄せられてブロックされたが、PA内に進入した。

 前半43分、仙台にビッグチャンスが生まれる。梁の右CKを中島が頭を合わせてシュート。ジャストミートこそしなかったが、ボールは枠へ向かう。しかし、左ポストに弾かれゴールはならなかった。前半はG大阪が1−0で折り返した。

 後半もG大阪ペースで進んだ。同2分、PA中央手前で遠藤がスルーパス。飛び出した明神にはわずかに合わなかったが、バイタルエリアを脅かした。

 仙台はしっかりと陣形を組み、プレスをかけた。奪った後はサイドに展開し、攻撃の糸口を探した。G大阪のパス回しにじれることなく、集中していた。これが功を奏した。

 後半13分、右サイドでMF関口がDF山口をドリブルで交わして中央へグラウンダーパス。これにFW中原貴之が反応。右足をしっかりと振り抜き、同点ゴールを決めた。

 国立に集結した約1万人ともいわれた仙台サポーターは大歓声をあげたが、G大阪がすぐに勝ち越しゴールを決めた。

 後半20分、左サイドでMF橋本が中央へスルーパス。これが仙台DFにあたり、幸運にもフリーでPA中央にいたルーカスの足下へ。エースはきっちりとこの日2点目を右足で決めた。

 2失点こそしたが、仙台は運動量があり、ボールを回す時間も増えてきた。サイドを起点に中島らFWにボールを入れる。しかし、G大阪の守備陣も奮闘。ゴールを脅かすまでにはいかなかった。

 後半35分、G大阪はFW山崎に代えてMF佐々木勇人を投入。その佐々木はスピードを活かしていきなりチャンスを作る。同36分、右サイドをドリブルで滑走し、グラウンダーのクロス。ルーカスがシュートを外したが、怖さをみせた。

 対する仙台は後半39分、FW中島に代えてスピードが売りのFWソアレスを投入。同点を目指した。しかし、1点は遠い。試合はそのままG大阪が2−1で勝利した。

(取材・文 近藤安弘)


投稿者: ゲキサカ

日本初!世界2例目のクラブ、2年目の挑戦!!
2009/12/05  23:37

[12.5 J1第34節 浦和0-1鹿島 埼玉]

 史上初の3連覇だ!!J1第34節は5日、各地で9試合を行い、埼玉スタジアムでは浦和レッス゛と鹿島アントラース゛が対戦。勝てば3連覇の決まる鹿島は後半21分にFW興梠慎三が先制点を奪うと、そのまま1−0で逃げ切った。この結果、鹿島の優勝が決定。Jリーグ史上初、前人未到の3連覇達成となった。

 浦和は4−2−3−1のシステムで、GK山岸範宏、4バックは右から山田暢久、坪井慶介、田中マルクス闘莉王、平川忠亮と並んだ。中盤は阿部勇樹と鈴木啓太のダブルボランチ、右に田中達也、トップ下に山田直輝、左に原口元気が入り、エジミウソンが1トップを務めた。
 鹿島は4−4−2で、GK曽ヶ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹。中盤は中田浩二と小笠原満男がダブルボランチを組み、右に本山雅志、左に野沢拓也。2トップは興梠慎三とマルキーニョスだった。

 試合の主導権を握ったのは浦和だった。中盤が流動的に動いてパスを回し、鹿島守備陣をかき回す。全体の運動量も豊富で、ボールキープ率では浦和が上回っていた。前半2分には山田直の右CKのこぼれ球を田中達がシュート。同5分のFKのチャンスには闘莉王が右足で直接狙ったが、GK曽ヶ端に弾かれた。

 鹿島は中盤で劣勢を強いられ、シンプルな早い攻撃が増えた。前半10分には小笠原のFKをニアでそらし、中田のボレーシュートがゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。

 試合前から降り始めた雨の影響か、足を滑らせる選手も多く、濡れたピッチコンディションが互いのミスを誘った。浦和もパスは回るが、最後の崩しの部分でミスが多く、決定機をつくるまでには至らない。拮抗した試合展開が続いた。

 鹿島は前半40分、坪井からボールを奪ったマルキーニョスが横に流し、野沢が右足で狙ったが、GK山岸が好セーブ。同42分、小笠原の左CKをニアでそらした興梠のヘディングは惜しくもポストに弾かれた。前半、両チームを通して数少ない決定機だったが、運も悪く、前半は0−0で折り返した。

 前半終了時点で、川崎Fは柏に3−0とリードを奪っていた。このままでは川崎Fに逆転優勝されてしまう。なんとしても点を取って、勝ち点3を手にしなければならない状況となった。

 後半最初のチャンスをつかんだのも浦和。後半8分、田中達のスルーパスにエジミウソンが右サイドを抜け出すと、長い距離のドリブルからシュート。しかし、これもGK曽ヶ端がなんとか抑えた。

 後半14分には鹿島に絶好機が訪れた。マルキーニョスからの大きなサイドチェンジを受けた野沢が右クロス。左右に揺さぶってPA内でフリーの小笠原にボールが渡ったが、小笠原がGKとの1対1で決め切れず、チャンスを逃してしまった。

 嫌な雰囲気がピッチ上を流れ、徐々に焦りも募る。そんな試合展開を変えたのは若き日本代表コンビだった。後半21分、右サイドでパスを受けた内田がピンポイントのアーリークロス。これに興梠が頭から飛び込み、豪快なダイビングヘッドをゴールネットに突き刺した。1−0。3連覇へ大きく前進する一発に、ゴール裏の一角を占拠した鹿島サポーターも沸きに沸いた。

 浦和は直後の後半22分、山田直に代えてMFポンテ、同25分には原口に代えてFW高原直泰を投入。目の前で優勝を決めさせたくない浦和も反撃に出た。後半31分にはPA内で高原が倒されたが、ノーファウルの判定。同36分には途中出場のFWエスクデロ・セルヒオの右クロスに闘莉王が合わせるも、ヘディングシュートはGK正面だった。

 鹿島は後半41分、興梠に代えてMF青木剛、同44分には野沢に代えてFW田代有三を投入。闘莉王が前線に残っていることもあり、空中戦に強い選手を入れるとともに中盤の枚数を増やして逃げ切りに入った。

 終盤は浦和が一方的に攻め立てた。後半ロスタイムにはゴール前でフリーのエスクデロにボールが渡ったが、シュートは鹿島守備陣がブロック。なんとか体を張ってしのぎ切り、試合はそのまま1−0で終了。気迫と執念で勝利をつかみ取り、3連覇の偉業を成し遂げた。

(取材・文 西山紘平)


投稿者: ゲキサカ
2009/11/30  01:02

[11.29 J2第50節 湘南0-0草津 平塚]

 J2第50節は29日、各地で2日目が行われ、神奈川・平塚競技場では湘南ヘ゛ルマーレとサ゛スハ゜草津が対戦。湘南は勝てば限りなくJ1昇格が近づく一戦だったが、スコアレスドローに終わった。4位甲府との勝ち点差は僅差の1で、ハラハラ・ドキドキの最終節を迎える。

 湘南はシステムは4−3−3でGKは野澤洋輔、DFラインは臼井幸平、シ゛ャーン、村松大輔、島村毅、中盤は田村雄三、寺川能人、坂本紘司、3トップは右からアシ゛エル、田原豊、中村祐也が入った。

 対する草津はシステムは4−4−2でGKは本田征治、DFラインは佐田聡太郎、有薗真吾、田中淳、寺田武史、中盤はボランチが櫻田和樹と藤井大輔、攻撃的MFは佐藤穣、山崎渡、2トップは高田保則、都倉賢が入った。

 開始直後、湘南がチャンスを作った。前半6分、FW中村が縦パスに反応して抜け出し、ドリブル突進。だが、ゴールには結びつかなかった。さらに同8分、再び中村がゴール前で左足でシュートを放つが、GK本田にセーブされた。

 前半19分、湘南に絶好機が訪れた。MF坂本がペナルティーエリア内で倒されてPKをゲット。アジエルがボールをセットして左に蹴ったが、何とGK本田に読まれてセーブされた。先制点のチャンスを逃した。

 草津は積極的なプレスで守り、攻撃はFW都倉とサイドをうまく使った。攻め込む時間もあったが、ゴールを割るまでにはいたらなかった。

 前半41分、再び湘南にビッグチャンスが訪れた。DF臼井が右サイドをオーバーラップしクロス。それがそのままゴールに向かい、GK本田が体制を崩しながらパンチング。こぼれ球をFW中村がシュートしたが、左ポストに当たってしまった。前半はそのまま0−0で折り返した。

 後半は開始間際から草津が主導権を握り、攻め込んだ。後半7分には、左クロスをゴール前でMF山崎がヘディングで落とし、草津選手がシュート。GK野澤の正面をついたが、リズムをもたらした。

 後半14分、草津はDF佐田が右サイドを駆け上がり、グラウンダーのクロス。しかし、中の選手があわせられず、ゴールには至らなかった。さらに同22分にはMF山崎がシュート。こちらもGK野澤にセーブされたが、どちらが上位チームかわからない展開が続いた。   

 J1昇格を濃厚にするためにも、引き分けでは終われない湘南は、後半29分にFW中村に代えてFW阿部吉朗を投入。そのまま左FWに入った。さらに同32分、MF寺川に代えてMF永田亮太を投入。得点を狙いにいった。

 その後も、草津ペースの試合が進む。後半36分、草津はMF山崎に代えてDF小池純輝を投入した。同39分、カウンターで攻め込むが、ゴールまでは至らなかった。後半42分、草津はFW高田に代えてFW氏原良二を投入した。

 ロスタイムは4分。湘南はロングボールを多用して攻めた。ロスタイムも2分を過ぎたところで、ペナルティエリア左で湘南がFKをゲット。アジエルが中に入れたが、跳ね返されてしまった。その後も長いボールを入れて押し込んだが、試合は0−0のスコアレスドローで終了した。

 湘南は勝ち点1を加えたが、4位甲府との勝ち点差はわずかに1。勝っていれば勝ち点3差にできたうえ、得失点差も3以上となるためかなりJ1昇格に有利な状況となったが、これで最終節は勝たなければいけなくなった。

(取材・文 近藤安弘)


投稿者: ゲキサカ
2009/11/30  01:00

[11.28 J1第33節 川崎F1-0新潟 等々力]

 J1第33節は28日、各地で行われ、川崎市・等々力陸上競技場では川崎フロンターレとアルヒ゛レックス新潟が対戦。2位の川崎Fは引き分け以下だと優勝を逃す可能性があったが、後半25分にFW鄭大世がゴールを決め、1−0で勝利した。優勝は最終節にもつれる展開となった。

 川崎Fは前節、最下位の大分に0−1で敗れ、連勝が5でストップ。流れを変えるためか、DF菊地、MF谷口がベンチスタートで、森勇介が先発復帰を果たした。

 システムは4−4−2で、GKは川島永嗣、DFラインは右から森勇介、寺田周平、伊藤宏樹、村上和弘、中盤はボランチが田坂祐介と横山知伸、攻撃的MFが中村憲剛とレナチーニョ、FWには鄭大世、ジュニーニョが入った。

 対する新潟は3位以上が消滅。天皇杯の結果次第では4位でもACLに出場できるため、そこを目標に掲げるが、司令塔のMFマルシオ・リシャルデスが負傷離脱と苦しい状況だった。

 システムは4−4−2で、GKは北野貴之、DFラインは右から内田潤、千代反田充、永田充、松尾直人、中盤はボランチが三門雄大と本間勲、攻撃的MFがチョ・ヨンチョルと松下年宏、2トップは大島秀夫、矢野貴章が入った。
 
 開始3分、川崎Fがチャンスを作った。森が右サイドをオーバーラップし、ペナルティーエリア右から強烈なシュート。GK北野にセーブされたが、リズムを作った。

 最初に決定機を迎えたのは新潟。前半9分、右サイドからDF内田のクロスにファーでMF三門がダイビングヘッド。フリーで放ったが、何とゴール右に外してしまった。

 川崎Fの決定機は前半23分に訪れた。FWジューニョが縦パスに抜け出し、GK北野と1対1に。シュートまでいったが、何と北野に当ててしまい、チャンスを生かせなかった。

 新潟は前半34分、FW大島に代えてFWエウ゛ェルトン・サントスが入った。

 前半はその後、川崎Fがカウンター、新潟がサイドからのクロスを中心に攻めるが、ともに決定機がなかった。ロスタイムに、FWジュニーニョがペナルティーエリア右からシュートを放ち、DFをかすめてGKがとりにくい軌道になったが、GK北野が何とかはじき出してゴールならず。前半はそのまま0−0で折り返した。 

 後半、最初は新潟がチャンスを作った。同2分、FW矢野が右足でシュート。GK川島の正面を突いたが、リズムを作った。さらに同4分、右CKをファーでDF松尾が頭で折り返し、これをFW矢野が胸で落とし、DF千代反田がシュート。絶好機だったが、上に外してしまった。

 川崎Fは後半7分、FW鄭大世が右サイドから約35mの超ロングシュート。ややドライブがかかり、クロスバーを直撃した。同14分にはMF中村憲剛がペナルティーエリア右からシュート。グラウンダーのボールは惜しくも左のポストに当たって跳ね返り、GK北野にキャッチされた。

 その後も、川崎Fがやや主導権を握った。川崎Fは同23分、レナチーニョに代えてFW黒津勝を投入。ゴールを狙いにいった。

 そして直後に、川崎Fに待望の先制点が生まれた。後半25分、ジュニーニョの左からのパスをFW鄭大世がゴール。1−0とリードした。

 これで勢いに乗った川崎Fが、試合を優勢に進める。カウンターとサイド攻撃をうまく織り交ぜ、新潟ゴールに攻め込んだ。

 新潟は後半27分にMFチョ・ヨンチョルに代えて木暮郁哉を投入。左MFに入れ、MF松下を右MFに回した。さらに同35分、MF三門に代えてMF酒井高徳を投入した。
   
 対する川崎Fは、後半39分にFW鄭大世に代えて谷口博之を投入。黒津がFWに回り、谷口はボランチに入った。

 後半42分、川崎Fが追加点のチャンスを迎えた。ジュニーニョが左サイドを突破し、右から入り込んできた黒津にスルーパス。フリーでシュートを放ったが、何と左に外した。試合を決定づけるはずの2点目を逃した。

 ロスタイムは3分。川崎FはDF村上に代えてDF菊地光将を投入。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、川崎Fが1−0で勝利。最終節に優勝の望みを残した。

(取材・文 近藤安弘)


投稿者: ゲキサカ
2009/11/28  17:10

[11.28 J1第33節 鹿島5-1G大阪 カシマ]

 J1第33節は28日、7試合を行い、カシマスタジアムでは首位鹿島アントラース゛と3位カ゛ンハ゛大阪が対戦した。鹿島は後半11分にFW興梠慎三が先制点を決めると、同13分にMF野沢拓也、同17分に再び興梠と立て続けに3点を奪い、終盤にもFW田代有三、MFダニーロが追加点を決め、5−1で大勝した。首位を守った鹿島。川崎Fも勝ったため、今節での優勝決定はならなかったが、いよいよ3連覇に王手をかけた。

 鹿島は4−4−2のベストメンバー。GK曽ヶ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹と並んだ。中盤は中田浩二と小笠原満男のダブルボランチ、右に野沢拓也、左に本山雅志。2トップは興梠慎三とマルキーニョスだった。
 G大阪はMF橋本英郎が負傷欠場。右足首痛のDF加地亮らは強行先発した。システムは4−4−2で、GK藤ヶ谷陽介、4バックは右から加地亮、中澤聡太、山口智、高木和道。中盤は明神智和と遠藤保仁のダブルボランチ、右に佐々木勇人、左に二川孝広。ルーカスとペドロ・ジュニオールが2トップを組んだ。

 試合は立ち上がりから鹿島が押し込んだ。勝って、川崎Fが引き分け以下に終われば優勝が決まる一戦。選手は球際も激しく、運動量も多かった。ただ、パスをつなぎながらアタッキングエリアまでは入るが、最後の場面ではG大阪守備陣も体を張り、シュートには体でブロックにいくなど決定機をつくらせなかった。

 G大阪はボランチの遠藤への寄せが早く、なかなか自由にボールを回せない。2トップにいい形でボールがおさまるシーンもほとんどなく、攻撃の形をつくれなかった。

 前半25分過ぎになると鹿島の勢いも弱まり、徐々にG大阪が流れを引き戻す。2トップがピッチを幅広く動いてボールを呼び込み、前を向いて仕掛ける回数が増え、何度かフィニッシュまで持ち込んだ。

 一進一退の攻防となった試合は、前半終盤に互いにチャンスを迎えた。鹿島は前半37分、本山のスルーパスから野沢が右サイドを抜け出し、クロス。ゴール前でマルキーニョスがフリーになっていたが、GK藤ヶ谷が間一髪、パンチングでクリアした。

 G大阪も前半40分、二川のスルーパスを受けた佐々木が右サイドを疾走。クロスに明神が走り込んだが、シュートは打ち切れず、DFがクリアした。

 0−0で折り返した後半は、前半終わりの流れ同様にG大阪がパスを回して鹿島ゴールに迫り、鹿島はボールを奪ってからの早い攻撃でチャンスをうかがった。互いの得意な展開。完全な力勝負となった。

 そして後半11分、ついに試合は動く。鹿島は高い位置でボールを奪うと、小笠原のスルーパスに抜け出した興梠が2度の切り返しで中澤をかわし、右足でゴール左隅にねじ込んだ。

 先制点からわずか2分後、またも鹿島のカウンターがはまった。前線からのプレッシャーでボールを奪うと、興梠からマルキーニョスにつなぎ、マルキーニョスが右足でシュート。これはGK藤ヶ谷が弾いたが、こぼれ球を拾った野沢が左足で鮮やかなループシュートを決め、2−0とリードを広げた。

 G大阪も黙っていない。2分後の後半15分、縦パスを受けたペドロ・ジュニオールが右サイドでボールキープし、ゴール前に折り返すと、走り込んだ二川が右足で流し込み、すかさず1点を返した。

 前半から打って変わって激しい試合展開。またも2分後の後半17分、鹿島が貴重な3点目を奪った。左サイドでボールを受けた野沢がグラウンダーのクロス。これに興梠が右足つま先で合わせ、3−1と再び突き放した。

 2点を追うG大阪は後半22分、一気に2人を交代する。佐々木と加地を下げ、FWチョ・ジェジン、DF安田理大を投入。中澤、山口、高木の3バック、右に二川、左に安田理が入り、ルーカスがトップ下気味の3−5−2にシフトした。

 ところが、直後の後半23分、G大阪にまさかのアクシデントが襲う。ルーカスが2枚目の警告で退場処分に。反撃気運を下げる退場で、2点ビハインドの上に数的不利を余儀なくされた。

 それでも後半27分には安田理の左クロスからペドロ・ジュニオールがシュートを打つなど10人でも鹿島を押し込み、ゴールを狙った。だが、鹿島守備陣もシュートをスライディングでブロックするなど気迫のディフェンスを見せ、ゴールを許さない。

 後半38分には中澤に代えてFW山崎雅人を投入し、最後のカードを切る。直後のFKのチャンスでは遠藤が直接狙ったが、壁を直撃。ゴールが遠かった。

 逆に鹿島は後半40分、直前に興梠に代わってピッチに入ったばかりのFW田代有三がダニーロのスルーパスを受け、左足で流し込み、4−1。同44分にも野沢の右クロスからダニーロがヘディングでダメ押しの5点目を決めた。

 勝てば今節で優勝が決まる可能性もあったが、同時間に試合を行っていた川崎Fも新潟に1−0で勝ったため、優勝は最終節まで持ち越された。

 ただ、12月5日の最終節で浦和に勝てば、文句なしで自力優勝が決まる。上位決戦を5−1で大勝し、弾み、勢いが付いたのも間違いない。前人未到の3連覇。その瞬間が、いよいよ近づいてきた。

(取材・文 西山紘平)


投稿者: ゲキサカ
2009/11/22  18:14

[11.22 J1第32節 千葉2-1F東京 フクアリ]

 J1第32節は22日、残り2試合を行い、フクダ電子アリーナでは降格の決まったシ゛ェフユナイテット゛千葉とACL出場権獲得を目指すFC東京が対戦。千葉は前半25分、FW新居辰基のゴールで先制すると、1−1の後半1分にFWネット・バイアーノが勝ち越しゴールを奪い、2−1で競り勝った。7月4日の大分戦以来、実に16試合ぶりの勝利で、江尻篤彦監督にとっても就任後、リーグ戦初勝利となった。

 千葉は4−4−2のシステムで、GK岡本昌弘、4バックは右から坂本將貴、福元洋平、斎藤大輔、アレックスと並んだ。中盤は工藤浩平と中後雅喜のダブルボランチで、右に谷澤達也、左に米倉恒貴。2トップは新居辰基と巻誠一郎だった。
 FC東京も4−4−2で、GK権田修一、4バックは右から椋原健太、ブルーノ・クアドロス、今野泰幸、徳永悠平。MF梶山陽平が出場停止の中盤は米本拓司と羽生直剛がダブルボランチを組み、右に中村北斗、左に鈴木達也が入り、赤嶺真吾と平山相太が2トップを組んだ。

 F東京は前半3分、平山のシュートがゴールポストに弾かれるなど序盤からチャンスをつくった。千葉は最終ラインが不安定で、裏のスペースやバイタルエリアをF東京に突かれる場面が目立った。

 ただ、F東京も崩しの部分でミスが多く、なかなか決定機をつくれない。千葉は5分過ぎから右サイドにポジションを変えた米倉がアクセントとなり、何度か右サイドからチャンスを演出。前半8分にはF東京のビルドアップのミスを奪い、谷澤がドリブルで持ち込み、シュートまでつなげた。

 前半19分、千葉にアクシデントが襲う。巻がボールをカットした際、左ひざを痛め、ピッチに倒れ込んだ。そのまま起き上がることができず、担架でロッカールームまで運ばれ、FWネット・バイアーノとの交代を余儀なくされた。

 しかし、代わって入ったネット・バイアーノが起点となり、千葉が先制に成功する。谷澤のパスを受けたネット・バイアーノが左サイドに展開。アレックスの左クロスに新居がヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。

 F東京もすぐに反撃。前半30分、中村、鈴木と1タッチで細かくつなぎ、赤嶺が抜け出すと、落ち着いて右足でゴールに流し込み、すぐさま同点に追いついた。

 前半終盤には千葉が立て続けにチャンスを迎える。前半42分にはネット・バイアーノの浮き球パスを受けた新居がPA内で切り返し、シュートを打ったが、GK権田が至近距離で体を張ってセーブ。ロスタイムにもアレックスの左クロスから坂本がフリーで左足で狙ったが、枠を捉えられなかった。

 1−1で後半に突入すると、前半の流れそのままに立ち上がりの1分に千葉が勝ち越しに成功した。坂本の右クロスに合わせたのはネット・バイアーノ。強烈なヘディングシュートがゴールに突き刺さり、2−1と再びリードを奪った。

 F東京のミスの多さもあり、高い位置からプレスのかかった千葉は試合の主導権を握り続ける。後半4分にはアレックスの右CKから米倉がヘッド。同5分にも中後、新居、工藤とダイレクトでつないで最後は米倉が右足で狙ったが、ともに枠を捉えられなかった。

 リズムのつかめないF東京は後半8分、赤嶺に代えてFW近藤祐介を投入。しかし、梶山不在の中盤は上手くゲームコントロールできず、前線を変えてもあまり効果はなかった。

 後半18分にはF東京にさらなる追い打ちが襲う。平山がひじ打ちでこの日2枚目の警告を受け、退場処分に。1点ビハインドの上、数的不利を余儀なくされた。

 F東京は後半24分、中村に代えてDF平松大志を投入。平松がセンターバックに入り、今野が中盤へポジションを上げた。鈴木もFWの位置に上がり、4−3−2の形になった。

 10人ながらリスクを冒して攻撃に出るF東京は後半32分、羽生に代えてMF大竹洋平を投入し、最後のカードを切る。猛攻を仕掛けるF東京だが、千葉も粘り強く対応。後半ロスタイムには今野の右クロスから鈴木のシュートがポストに当たるチャンスもあったが、最後までゴールを奪えず、1−2で敗戦。2連敗でACL出場権獲得となる3位以内の可能性は消滅した。

(取材・文 西山紘平)


投稿者: ゲキサカ
2009/11/21  21:12

[11.21 J2第49節 甲府2-3湘南 小瀬]

 J2第49節は21日、各地で2試合を行い、小瀬スポーツ公園陸上競技場では勝ち点91で並ぶ4位ウ゛ァンフォーレ甲府と3位湘南ヘ゛ルマーレによる昇格争い直接対決が行なわれた。湘南は前半6分にFW中村祐也、同10分にDF臼井幸平のゴールで2点をリードしたが、甲府も前半25分にFW金信泳のゴールで1点差に追い上げると、後半17分にFWマラニョンがPKを決め、2−2の同点に追いついた。しかし、後半ロスタイム、湘南はMF坂本紘司が劇的な決勝点を奪い、3−2で勝利。残り2試合で甲府に勝ち点3差をつけ、最短で次節にもJ1復帰が決まる可能性が出てきた。

 甲府は4−4−2のシステムで、GK阿部謙作、4バックは右から杉山新、池端陽介、秋本倫孝、吉田豊。中盤はダイヤモンド型で、林健太郎が1ボランチに入り、右に大西容平、左に石原克哉、トップ下に藤田健。金信泳とマラニョンが2トップを組んだ。
 湘南は4−3−3で、GK野澤洋輔、4バックは右から臼井幸平、ジャーン、村松大輔、島村毅と並んだ。中盤は田村雄三がアンカーに入り、右前に寺川能人、左前に坂本紘司。前線は右からアジエル、田原豊、中村祐也の3トップだった。

 残り1枠のJ1昇格切符をかけた対決は激しい打ち合いとなった。前半開始早々の1分、甲府は大西のFKに金が合わせたが、GK野澤の好守に阻まれる。すると湘南も同4分、田原のパスを受けたアジエルのシュートが右ポストを直撃。立ち上がりから互いに決定機をつくった。

 試合が動いたのは前半6分。湘南がカウンターから田原のスルーパスに中村が抜け出すと、絶妙なトラップから左足を振り抜く。これがきれいにゴールネットに吸い込まれ、湘南が先制した。

 さらに湘南は前半10分、左サイドを寺川と中村のワンツーで崩し、寺川がクロス。GKの弾いたこぼれ球をアジエルが拾って横に落とすと、走り込んだ臼井が右足でゴールに流し込み、2−0とリードを広げた。

 序盤で2点のビハインドを負った甲府はさらにリスクを冒して前がかりになる。カウンターからピンチもあったが、湘南守備陣に圧力をかけ、ゴールを目指した。

 そして前半25分、吉田が左サイドから長い距離をドリブルで持ち上がり、藤田、マラニョンとつなぐと、マラニョンの右クロスはDFがクリアし切れず、金に渡る。金は落ち着いてボールをコントロールし、右足でゴールに叩き込んだ。

 1点差に迫った甲府の猛攻は続く。しかし、前半28分、金の右クロスに飛び込んだ池端のボレーシュートはミートできず、同30分には大西の右クロスに右サイドバックの杉山が合わせたが、ヘディングシュートはゴール右に外れた。

 湘南もカウンターから決定機をつくった。前半41分、アジエルのスルーパスに田原が抜け出すと、飛び出してきたGKの頭上を抜くループシュート。しかし、これはゴール右にそれ、突き放すチャンスを逃した。

 湘南が2−1とリードして折り返した後半も激しい攻防が続いた。甲府が攻め、湘南がカウンターを狙う展開。互いにゴール前まで迫ったが、最後は守備陣が体を張り、ゴールを守った。

 そして甲府は後半15分、池端のフィードをPA内で受けた大西がDFに倒され、PKを獲得。これをマラニョンが落ち着いてゴール左隅に決め、ついに甲府が同点に追いついた。

 満員のスタジアムのボルテージも最高潮に達し、ホームの後押しを受けた甲府はさらに勢い付く。湘南は最終ラインが完全に下がってしまい、甲府の猛攻にさらされる展開となった。

 湘南は後半23分、中村に代えてFW阿部吉朗を投入。左サイドでリズムをつくり、流れを変えようとした。甲府は同31分、大西に代えてMF片桐淳至を投入し、片桐がトップ下に入った。

 終盤に入ると、前半から飛ばしていた甲府は徐々に足が止まり出し、湘南も巻き返す。それでも甲府は気迫で勝ち越しゴールを目指し、後半37分には片桐の左クロスに林、同38分にも片桐のセンタリングをマラニョンが頭で合わせたが、ゴールの枠を捉え切れない。

 湘南も後半43分、オーバーラップした臼井がアジエルのスルーパスを受けてPA内に進入。ドリブルで切り返し、左足でシュートを打ったが、GKが体を張ってゴールを死守した。

 このまま2−2で試合終了かと思われた後半ロスタイム、劇的な決勝点はアウェーの湘南に生まれた。後半48分、アジエルのFKに合わせたジャーンのヘディングシュートはクロスバーに弾かれたが、跳ね返りを拾った坂本が押し込み、3−2。劇的勝利で湘南が甲府を振り切り、J1昇格に大きく前進した。

(取材・文 西山紘平)


投稿者: ゲキサカ
2009/11/15  23:41

[11.14 国際親善試合 日本女子代表2-1ニューシ゛ーラント゛女子代表 駒場]

 日本女子代表(なでしこシ゛ャハ゜ン)とニューシ゛ーラント゛女子代表(NZ)が14日、さいたま市浦和駒場スタジアムで国際親善試合を行った。昨年の北京五輪初戦で対戦し2−2で引き分けた相手に日本は、前半43分にMF宮間あやのゴールで先制。後半13分にはFW大野忍が追加点を奪った。ロスタイムに失点したが2−1でリベンジを果たした。

 なでしこジャパンは4−4−2システムを採用。GKは山郷のぞみ、DFラインは右から近賀ゆかり、岩清水梓、矢野喬子、鮫島彩、中盤はボランチに澤穂希と宇津木瑠美、右MFに大野忍、左MFに宮間あや、2トップに安藤梢、北本綾子が入った。

 NZ代表は4−4−2システムながら中盤をダイヤモンド型で構成。2トップには172cmの アンハ゛ー・ハーン、170cmのサラ・マクローリンと長身ストライカーが顔をそろえた。

 なでしこジャパンの国内の試合は、昨年7月のキリンチャレンジ杯・アルゼンチン戦以来のことで、イレブンは気合が入っていた。なにより相手は、昨年の北京五輪の初戦で対戦し2−2と苦戦したNZだ。序盤から日本が細かいパスをつないで攻め込んだ。しかし、前夜から午前中にかけて降った雨の影響からか、ゴール前でのボールコントロールに苦労し、ゴールが割れない。

 前半7分には宮間のスルーパスに抜け出してFW安藤がGKと1対1になったが、シュートは力なくGKにセーブされた。同25分にはCKからエース、澤がヘディングシュート。相手にクリアされたが、こぼれ球を日本が拾ってゴールを襲うが、体を張った守備に防がれた。

 待望の先制点は前半43分だった。縦の浮き球パスにMF宮間が走り込む。相手DFがクリアしようとしたがキックをミスして宮間に当たり、宮間はそれをうまく処理して突進。きっちりと枠内に蹴り込み1−0とした。前半は1−0で折り返した。

 後半、日本はFW北本に代えてFW永里優季を投入。NZもFWサラ・マクローリンに代えてDFケイトリン・キャンヘ゛ルを投入した。日本は大野がFWに入って永里と2トップを形成。安藤は右MFに入った。

 後半も日本が細かいパスワークで主導権を握った。後半6分には大野のパスからオーバーラップしてきたDF近賀がシュート。GKがはじき、そこに大野が詰めたが、ゴールは割れなかった。

 後半13分、日本はMF宇津木に代えてFW荒川恵理子を投入。大野と2トップを組み、トレードマークのアフロヘアを揺らして走り回った。中盤には永里が下がった。

 この交代直後、日本が2点目を奪った。澤のパスを永里がポストプレーで澤に落とすと、澤はすぐに右サイドスルーパス。走り込んできた大野がしっかりと決めて2−0とした。

 日本は後半20分、ベテランGK山郷に代えてGK海堀あゆみを投入した。同31分にはFW大野に代えてMF永里亜紗乃を入れた。永里亜は2トップに入った。

 後半終盤も日本のペースで試合は続いた。NZは9日に来日して福島・Jウ゛ィレッシ゛で調整しており、コンディションは問題なかったはず。つまり、日本の実力が上回っているといえる。同34分には左サイドから鮫島のクロスに永里優が頭で合わせたが、上に外れた。

 日本の細かいパスワーク、運動量は最後まで落ちなかった。ゴールこそ割れないが、ほとんどNZ側エリアでプレー。NZはロングボールで活路を見いだそうとした。そんな日本に、後半ロスタイムに“魔の時間”が訪れた。

 NZはゴールから約40mと遠い距離で得たFKを、DFケイトリン・キャンヘ゛ルが直接蹴り込む。力の入ったボールをGK海堀がはじき出せずに失点。2−1とされた。だが、直後に試合は終わり、2−1でリベンジ。スコア以上に、日本の実力を発揮した試合だった。

(取材・文 近藤安弘)

 


投稿者: ゲキサカ
2009/11/12  08:20

[11.11 天皇杯3回戦 川崎F 3-1 富山 等々力]

 第89回天皇杯全日本サッカー選手権大会は11日、未消化だった3回戦2試合を行い、現在J1で首位の川崎フロンターレは川崎市の等々力陸上競技場でJ2・13位のカターレ富山と対戦。MF木村祐志のプロ初ゴールの活躍などにより、3−1で勝った。川崎Fは15日の4回戦(日産ス)で横浜FMと戦う。

 日本代表GK川島永嗣と右足内転筋肉離れのMF中村憲剛らが不在の川崎Fは4−3−3システム。GKは杉山力裕で4バックは右から井川祐輔、寺田周平、伊藤宏樹、村上和弘。中盤は田坂祐介と横山知伸をダブルボランチにトップ下が木村。3トップは右からレナチーニョ、鄭大世、黒津勝が並んだ。

 一方の富山はGKが中川雄二で4バックは右から西野誠、濱野勇気、金明輝、中田洋平。中盤の底の位置に野嶋良と長山一也が入り、右MFが木本敬介で左MFが川崎健太郎。2トップは石田英之と永冨裕也が務めた。

 激しい雨の中で始まった試合だったが展開には影響なく序盤から“格上”川崎Fペース。相手CBと対峙する鄭が力強いポストプレーなど完全に主導権を握り、レナチーニョや木村、田坂のラストパスから川崎Fは次々と相手ゴールへ迫った。
 22分に木村の右FKのこぼれ球を鄭が決定的な右足シュート。さらに23分には田坂が右サイドの黒津へ展開すると、最後は中央の木村からのスルーパスに走りこんだレナチーニョがGKと1対1となるが決められない。

 それでも相手にシュートチャンスを与えない川崎Fは29分、鄭と木村が左サイドで粘ってボールをキープすると、最後は木村の左クロスを受けた黒津がトラップでDFをかわして左足シュートをねじ込んだ。

 先制した勢いで一気に試合を自らへ傾けようとする川崎Fは直後の33分、くさびに入った鄭がダイレクトでスペースへ送ったパスで抜け出した木村が右足を振りぬく。だが、このシュートがクロスバーを叩くと、38分に右クロスのこぼれ球に反応した村上の決定的な左足シュートも富山DF陣にクリアされてしまう。

 試合を決めきれない川崎Fには落とし穴が待っていた。前半終了間際、相手の猛攻に対して、しぶとく守った富山が一瞬の隙を突いて試合を振り出しに戻した。41分、前線でボールをキープすると後方から飛び出してきた野嶋の右足シュートがゴールポストをかすめる。そして、前半ロスタイムだ。右サイドPAやや外でボールを受けた川崎が、GKの頭上を射抜く左足のコントロールショットを決めて同点。圧倒的に攻めていた川崎Fは1−1で前半を折り返した。

 後半、川崎Fはボールこそゴール前まで運ぶものの、レナチーニョのシュートがGKの正面を突くなど相手を突き放すことができない。逆に勇気づいた富山はカウンターから何度も敵陣へ進入していった。
 それでも、試合を制したのは自力に勝る川崎Fだった。後半25分、黒津が右サイドから強引にドリブルで仕掛けると、こぼれ球に反応した木村が公式戦初ゴールとなる鮮やかなループシュート。川崎Fは、プロ4年目のMFのゴールでついに勝ち越した。

 富山は30分にセットプレーからPA中央にこぼれたボールに反応した木本が右足を振りぬくが、これをDFが身体を張って止めた川崎は33分に途中出場のFW矢島卓郎がPA内に立ち塞がるDFをかわして左足で追加点。2点のリードを得た川崎Fはこの後、MF谷口博之をピッチへ送り出して守りを固め、そのまま3−1で勝ち4回戦へ進出した。

(取材・文 吉田太郎)


投稿者: ゲキサカ
2009/11/09  01:23

[11.8 J1第31節 川崎F3-2千葉 等々力]

 J1第31節は8日、各地で9試合を行い、等々力陸上競技場では川崎フロンターレとシ゛ェフユナイテット゛千葉が対戦した。勝利以外の場合はその時点でJ2降格が決定する千葉は前半35分にMF工藤浩平のゴールで先制したが、後半10、25分とFWレナチーニョにゴールを許す。後半43分にDF和田拓三のゴールで同点に追いついたが、後半45分にまたしてもレナチーニョに決められ、2−3で敗戦。3試合を残して、クラブ史上初となる2部降格が決まった。

 川崎FはDF森勇介がクラブ内の処分で出場停止。代役の右サイドバックにはDF井川祐輔が入った。それ以外は3日のナビスコ杯決勝と同じメンバー。システムは4−4−2で、GK川島永嗣、4バックは右から井川、菊地光将、伊藤宏樹、村上和弘。中盤は横山知伸と谷口博之のダブルボランチ、右にレナチーニョ、左に中村憲剛が入り、鄭大世とジュニーニョが2トップを組んだ。
 千葉はFW新居辰基が出場停止のため、前線は巻誠一郎と谷澤達也の2トップ。システムは4−4−2で、GK岡本昌弘、4バックは右から和田拓三、福元洋平、ボスナー、坂本將貴。中盤は中後雅喜と下村東美がダブルボランチを組み、右に工藤浩平、左に深井正樹が入った。

 川崎Fは前半4分、いきなり決定機をつくる。工藤のミスを奪ってショートカウンターを仕掛けると、鄭のスルーパスに村上が抜け出し、左足でシュート。オフサイドの判定だったが、さっそく千葉ゴールを脅かした。

 前半19分にもジュニーニョの左クロスに合わせた鄭のヘディングシュートがクロスバーを直撃。先制のチャンスを生かせずにいると、徐々に千葉の守備陣も対応し始めた。

 中盤で厳しくプレスをかけ、川崎Fのサイド攻撃を封じる。苦し紛れのロングボールもボスナーが粘り強く跳ね返し、徐々にペースをつかんでいった。

 前半31分には中盤でボールを奪い、和田のロングボールから深井がシュート。千葉にとってこの試合最初の決定機はGKの正面を突いたが、同35分、先制に成功する。

 自陣からGKがFKを蹴ると、こぼれ球を拾った深井が左クロス。巻のヘディングがクロスバーに当たったが、跳ね返りを工藤が押し込んだ。

 前半42分にも千葉に決定機が訪れた。左サイドを谷澤が突破し、ゴール前に折り返すと、逆サイドから走り込んだ工藤がフィニッシュ。しかし、これはゴール右に外してしまい、前半は1−0で折り返した。

 川崎Fは後半立ち上がりから攻勢を強める。後半3分、レナチーニョが右サイドで粘り、ゴール前に折り返すと、こぼれ球をジュニーニョがシュート。しかし、ここは福元がゴールライン上でクリアした。

 後半4分にも中村の左FKから谷口がヘディングシュートを狙ったが、下村が顔面でブロック。千葉もなんとかしのいでいたが、後半9分、PA内でボスナーが中村を倒したとしてPKを献上。川崎Fの圧力に耐え切れなかった。

 川崎Fはレナチーニョが落ち着いてPKを決め、1−1の同点に追いつく。スタジアムのボルテージも上がり、一気に勢い付いた。

 千葉は後半15分、中後に代えてFWネット・バイアーノを投入。谷澤が右MF、工藤がボランチに下がり、前線はネットと巻のツインタワーに変化した。

 しかし、中盤でプレスのかからなくなった千葉の守勢は変わらない。川崎Fは後半25分、レナチーニョが右サイドからPA内に進入し、そのままシュート。これが坂本の体に当たって、軌道が変わり、ゴールマウスに吸い込まれた。

 1−2と逆転された千葉は直後に谷澤を下げ、MF米倉恒貴をピッチに送り込む。さらに後半39分には深井に代えてMF太田圭輔を投入し、最後のカードを切った。

 J1残留へ望みをつなげるためには1点では足りない。2点取って逆転するしかない千葉は必死にゴールを狙った。後半43分にはゴール前の混戦から和田が押し込み、2−2の同点に追いつく。さらに逆転を目指したが、前がかりになった背後を突かれ、後半45分に致命的な勝ち越し点を許してしまった。

 左サイドを抜け出したジュニーニョの折り返しに合わせたのはまたもレナチーニョ。ハットトリック達成で、川崎Fが執念で勝ち点3をもぎ取り、首位の座を守った。

(取材・文 西山紘平)


投稿者: ゲキサカ
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