2月に開催されたセカンドカップ、3月に開催されたプライムカップの影で、久しぶりに復活されたイベントがあります。
大会公式の懇親会。
「それってただの飲み会じゃないの??」
違います。
視覚障害者にとって、ブラインドサッカーとはどんな意味をもつのか?
選手やサポーターを対象に、継続的に「なぜファイブ」(「なぜブラインドサッカーをしてるのですか?」で返ってくる答えを5回「どうして?」と突っ込んでいく)を実施している中で抽出されたエッセンスに「自由系」「成長系」「サッカー系」「感動系」「出会い系」の5つがあります。
今日はこの「出会い系」に関わります。
ブラインドサッカーは出会い系スポーツです。
●孤立化しがちな若年齢層の視覚障害者同士の出会い→チームとして構成を維持していくための仲間集め
●ルール上、ゴールキーパーをはじめ、晴眼者が不可欠。しかもディープに。→障害の有無にかかわらない仲間集めの必要性
●情報源の8割と言われる視覚に頼らずにプレーのパフォーマンスを高めていこうとする→チームメイト同士のコミュニケーション、チームメイトとしての親密さの深まり
ブラインドサッカーには障害の有無や仲間内を超えて出会い、その出会いを大切にしなくてはいけないカルチャーが埋め込まれているのです。
チームに携わる多くの人がブラインドサッカーを始めたのは「○○さんに強く誘われたから」「○○くんがどうしても来てっていったから」といった口コミによるもの。初めはそんなお願いから参加するようになっても、自然に楽しんでブラインドサッカーに携われる、そんな仲間作りの文化がどのチームにもあること。それがブラインドサッカーが出会い系であるゆえんです。
ただ、残念ながら最近はチームを超えた出会い系ができていなかった。
日本選手権は競技力を競う上での重要な大会となり、日程が過密なことから夜の懇親会はありません。各地域リーグでは懇親会はありますが、地域を越えたチームがまざり、ブラインドサッカーについて語り、同じブラインドサッカー、サッカーの仲間として言葉をより交わす機会を作っていきたい。
そんなふうに考えてのセカンドカップ、プライムカップの懇親会復活。なのです。
なぜサッカーするのか?
あらためて問われたときに「試合に勝ちたいから」という答えはおそらく普通のサッカーも含めて主な回答にはならないと思います。
サッカーの魅力。
素晴らしい仲間と出会える。出会っていける。
この価値を大切にしたいですね。
写真はプライムカップの懇親会。
お酒の席は、多くのブラインドサッカーに携わる初心者晴眼者が驚く瞬間でもありますね(苦笑)「これが視覚障害者なのか!?」と。